なんでも自分でできる時代に僕らはうまれた

インターネットが当たり前のものになり、随分と時間がたちました。おじさんが子供の頃は、言葉の意味を調べようと思ったら辞書を必死にひいたり、流行を追いかけようと思ったら雑誌を買ってきて必死に読み込んだりしていたんだよ、と前時代を語り継ぐ語り部となって子供たちに20世紀を伝えているのですが、今の子供にはなかなか伝わりません。時代というのは自分の老いを感じさせる、残酷な天使のテーゼですね(前時代的に)。

こういう時代に生きていると、インターネットで調べたら大抵のことはできますから、相続税申告もインターネットで調べて自分でやろうと思う方は多いのではないでしょうか。しかし、そのなんでもできるという万能感こそが、インターネットで作られた現代の落とし穴かもしれません。

相続税申告を自分でやるには

では、インターネットで調べて相続税申告を自分ですることはできるのでしょうか。結論からいうと、イエスです。しかし、そのためには膨大な手間を必要とします。手間を惜しむ人は税理士に相談した方が良いでしょう。

まず、何が必要であるかを知る必要があります。書類として必要なものはおおざっぱに以下のふたつになります。まず、相続人等の身分を証明する書類。もうひとつは、財産を証明する書類、です。身分を証明する書類は容易に作ることができると思います。しかし、財産を証明する・・・あなたは自分が相続する財産を具体的に明示することができるでしょうか?財産といっても実に様々なものがあります。土地、建物、株、貯金、保険、それは実に様々です。そしてその様々のものを、具体的に公に通用する書類として提出しなければならないのです。あなたが公正証書などをしょっちゅう作っているような仕事をしていればそれはあまり苦でもないかもしれませんが、大半の人は書類作成などとは無縁の生活をおくっているはずです。そういう人がいきなり、ほとんど見たこともないような文字の羅列とにらみ合いながら、書類を作成するというのは、考えただけでもぞっとしませんか?しかも自分の生活の合間に行わなければならないのです。仕事もあれば、家庭もあれば、趣味もあるでしょう。相続税申告を自分でやるというのは、自分のライフスタイルをしばらくの間変えてまで行わなければならない、大変なものです。自分ですることはできますが、とても大変なものであるという覚悟が必要です。

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